解決事例

2026.09.29

  • IT・通信
  • 労働問題

事業縮小に伴う人員整理・整理解雇の進め方について助言した事例

業種
IT・通信IT・通信
相談分野
労働問題労働問題
顧問契約
スタンダード
  • 人員整理
  • 配置転換
  • 整理解雇

相談内容

顧問先企業より、将来の事業縮小や事業所閉鎖を見据えた余剰人員の整理についてご相談を受けました。具体的には、業務や勤務地の変更を伴う配置転換を拒否する従業員への対応や、労働条件変更の可否についてです。また、最終的な整理解雇を実施する際の条件など、法令上の注意点について法的助言を求められました。

解決結果

就業規則に基づく事前検討で、人員整理における労働トラブルのリスクを軽減

弁護士は企業の就業規則を確認し、人員整理における法令上の注意点を整理して回答しました。従業員の契約内容に応じた配置転換の可否や、整理解雇の適法性を判断する4つの要素を明確にしました。これにより、将来人員整理が必要となった際、労働トラブルを防ぐための適切な手順を事前に確認できました。

事案のポイント

①職種や勤務地の限定に応じた配転命令の可否

従業員が配置転換を拒否した場合の対応が問題となりました。弁護士は、職種や勤務地を限定した契約では個別の同意が必要であると助言しました。一方、限定がない場合は就業規則に基づく配転命令が可能であり、拒否に対しては懲戒処分の対象となり得ることを説明しました。

②労働条件の不利益変更に関する注意点

業務変更に伴う雇用条件の変更について、各種規程を超える不利益変更には原則として個別の同意が必要だと指摘しました。就業規則を変更する場合も、変更内容の合理性や周知が求められ、無効となるリスクがある点を説明し、注意を促しました。

③整理解雇の有効性を判断する要素と進め方

事業所閉鎖に伴う整理解雇を実施する条件について検討しました。弁護士は、解雇の適法性は人員削減の必要性、解雇回避措置、人選の合理性、手続の妥当性という要素から判断されると解説しました。まずは希望退職の募集など、解雇回避措置を検討するよう助言しました。

弁護士コメント

弁護士法人 いかり法律事務所

事業縮小に伴う人員整理は、従業員の生活に直結するため、労働トラブルに発展しやすい分野です。トラブルを未然に防ぐためには、事前の準備が極めて重要となります。まずは自社の就業規則や雇用契約書を確認し、配置転換や労働条件の変更、整理解雇の要件について法的な見通しを立てることが推奨されます。人員整理や事業撤退をご検討の際は、具体的な行動を起こす前に、お早めに弁護士へご相談ください。

  • プライバシー保護等のため、事案の細部を一部加工しています。
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